激流で居食い

激流で居食いをするアジが居る。

わたしは、同じ日に何度も釣り上げた。

ここの激流には確かな法則がある。

ある意味、料亭の床の間の御膳の前。

時間になると御馳走が運ばれてくる。

お客様の口元に御馳走(ワーム)を運び込めば・・・。

アタリは無いが、微妙に微かな重みが加わる。

ただ、これは重みというほどでもなく、

ほんの少し動きを止められた感じ。

アジはワームを食べたまま激流の中で違和感なくそのまま泳いでいるのだ。

この時に合わせさせてもらって、お会計となる。

やれやれ、人生、どこでも、大変。

(※さすがにジグヘッド付きだとアタリあり)

策略家の黒猫

タチウオ釣りが終わり、堤防から引き上げ、車の側まで戻ると、
道路の側溝の鉄網の下から聞こえる可愛そうな猫の鳴き声。
チラッと下を見ると、横穴から上目に覗く鉄網越しの視線が美しい。
うむ・・小魚持っていないし・・。
ちょっと猫に声を掛けてから立ち去り、少し離れた車に乗り込みエンジンを掛ける。
すると、突然先ほどの側溝の下から黒猫が這い上がってきて、
そそくさと低空飛行で逃げ出して行った。
これはまさに、演出無しの本物のワーク。
収穫無しの慣れた仕事終わりの現場から早々と退散する姿勢と雰囲気が醸しだされていた。